• このエントリーをはてなブックマークに追加

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2025年11月25日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2025年11月25日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2025/11/25配信のハイライト

  • 「Cloudflare障害の背景」と「SNSの未成年制限」
  • 「AndroidでAirDrop」と「上位10パーセントが支える消費」
  • 共和党の敗北と「都市のゾーニング」
  • 視聴者質問「台湾が正式な独立国となるには」と「中華民国の歴史」
  • 台湾問題の今後
  • 「台湾有事のアメリカの出方」と「トリウム溶融塩炉の将来性」

「Cloudflare障害の背景」と「SNSの未成年制限」

小飼:はい、唐突に始まりました。

山路:大変申し訳ございません、30分以上も、機材トラブルのために遅れてしまって申し訳ございません。

スタッフ:音声とかどうですかね?

山路:音声、聞こえてますかね?

小飼:画質がちょっと荒れて、

山路:画質が荒い、音も来たって、音も行ってるみたいですね 。

小飼:音も来てるみたいですね。

スタッフ:大丈夫ですか、いつもより小さくないですか、

山路:大丈夫ですかね、とりあえず。じゃあ行きましょうか。じゃあさっそく最初の話題、

小飼:すいません、我々もモニターなくて、じつは中継じかに見て、実際に言ってるかどうかというのを確認してる次第で。

山路:すごい壊れ方(笑)、

小飼:けっこう満身創痍なんですけれども。スタンバってるということで、あれ、切り替わったぞ、また。

山路:これ、たぶん自動切り替えなんですよ。スイッチングが自動でやるんですよね。

小飼:そうなんだ。

山路:障害つながりってわけでもないんですけども、最近あったでかい障害といえば、Cloudflare。このCloudflareで、それこそXが止まったりとか、ニコ生は影響受けなかったんだっけ、

小飼:幸か不幸か使ってなかったのかもしれない。

山路:これってたまに起こるじゃないですか、こういう規模の大規模なやつ。今回の障害の本質っていうのは結局何だったんですか?

小飼:Cloudflareの場合は、要はCloudflareっていうのはいろんな状況というのをプログラムで処理した上で流してるんですよね、単純なキャッシュではなくて、スマートキャッシュというのか。そこのプログラムにバグというのか、見落としがあったというのが。

山路:へええ、そんないろんなサービスにまでいっぺんに影響しちゃうようなバグ、

小飼:いったんプログラムを書いたら、それを各エッジサーバに配るわけです。

山路:しかしこれってプログラマーとしてはけっこうゾッとしません? こんなエラーって。しかもCloudflareがやってるようなシステムのエラーって、大量の接続があるとかっていう状況でないと起こらないエラーみたいなことがあるわけじゃないですか、

小飼:全くもってその通り、

山路:だからそれこそ弾さんがよく言うように、はっきり言ってどういうふうな状況になるかによって、

小飼:だから少なくともCloudflareはたぶんケイオスモンキーみたいなやり方はしてないわけですよね。

山路:Netflixなんかが時々動いてるシステムちょっと壊してみて、

小飼:わざと壊して、ちゃんとフォールバックとか見るというところまではやってないのかなと。

山路:そうかそうか、本当にNetflix、ケイオスモンキー、頭おかしいんじゃねえかと話聞いてて思いましたけど、

小飼:じつは実に正しい、あれは。

山路:めちゃめちゃ役立ってるってことなんですね。

小飼:現代としては実に正しいんだけども、これがたとえば物理に来ると、そうだ、消防団のテストをするために本物の建物を消火するような、

山路:コストかかりすぎやろみたいな(笑)。それはやっぱNetflixがめちゃめちゃ稼いでるからできる、でもCloudflareのそうとう稼いでますよね。

小飼:もあるし、Cloudflare、そうね、でもどっちが利が厚いかって言ったら、たぶんNetflixのほうでしょうね。コンテンツそのものをやっぱりけっこう握っているっていうのはでかいと思います。

山路:しかし改めてインターネットってよく動いてんなと思いますね(笑)、そんなことないですか?

小飼:まぁ止まりそうになると、こうすれば動くよっていうやつが出てきて、でも昔インターネットの理念としては、ホストとホストがあるだけでホストが送りつけたものというのは何も加工しないで、もう一方のホストに送れっていうふうにしてるんですけど、そういうモデルというのがすぐに動かなくなるというのはもうわかってて。そこを最初に解決したのが、商業的に解決したのがAkamaiなわけです。

山路:ちなみに最近こういうCDNなんかの文脈の話で、

小飼:完璧なシステムでないからうまくいってるという設計、というのともちょっと違うんですよね。だからインターネットというのはこういうものだという理想があるんだけども、理想通りにやるとみんなが不満足なものになるので、お金を出せばそういうところを解決しますよっていうところがいっぱい出てきて、最初はAkamaiが出てきて。でFastlyとかCloudflareとか、もう少しスマートなキャッシュサービスが出てきて。

山路:Netflixはある意味自前でCDNやってるみたいな感じでもあるんですよね、

小飼:そうですね。

山路:これ、ちょっと関係ないんですけどAkamai、一時期話題になってたのがなんでCloudflareが、

小飼:今もやってるはずですけどね。

山路:そういうCDN業界でこんなに熾烈な争いがあるというのもびっくりだというか、

小飼:少しだけコンテンツというのか、ウェブページをエッジのほうでいじってしまったら、もっとうまくいくんじゃないかっていう状況が出てきて。だから単純なキャッシュじゃないんですよね、Cloudflareとかがやってるのは。それでいうとこの間の角川が原告になった判決、Cloudflareの、

山路:ああ、マンガ村とかの絡みのやつ。

小飼:そうそうそう。

山路:Cloudflareがそれを止めなかったみたいなところで、訴えられたわけですよね、

小飼:そうそう、本来であれば本当にただの純粋なキャッシング業者であれば、それも良かったんですけど、それであればお前のキャッシュの裏のほうに下手人がいるから、それ差し出せって言った時に、差し出さなかった。だから共犯ということで。

山路:なるほどね。それにしても、さっきの「完璧でないから動く」みたいな話の続きっていうわけでもないんですけど、困った時にいろんな人が工夫する余地があるからなんとかなってるってことだったりするんですかね? インターネットっていうのはある意味。

小飼:インターネットっていうのは村井先生が1995年に、95だったっけ、6だったっけ、岩波新書で出した頃の姿とはぜんぜん違います。ただ単にネットワーク同士がつながってるっていうところだけが共通点。いちおうすごいローレベルではTCP/IPっていうプロトコルを使ってるんですけれども、たとえばHTTPというのも最初はTCPで動かしてた、だからTCP/IPっていうのはインターネットのコンピューター同士を通信するときにどうしたらいいのかっていうプロトコルですけれども、最新のやつというのはTCPじゃなくてUDPというのを使ってるんですよね。どういう違いがあるかっていうと、TCPというのはパケットはバラバラに送られてくるんですけども、本当に専用線でつながってるように見えるんですよね、つながってるときに。だからバーチャルサーキットといいます、仮想回路といいます。仮想回路ができてて、仮想回路の間をやりとりしてるというのがHTTPやHTTPSの基本だったんですけども、それじゃやってられないということで、たとえばGoogleがQUICというのを出して、それがHTTP2の基本になってます。

山路:結局それっていうのはサーバなんかのネットワーク機器の処理が上がってきたから、言ってみたらパケットなんかをすげえ高速に処理できるようになったから、そういうことも可能になったということ?

小飼:まずそういうことが可能になったというのがひとつと、あともう一つ重要なのは端末側がモバイルになったということなんです。モバイルになったということはどういうことかっていうと、通信環境が変わる、だからもともとのTCP/IPの前提っていうのはIPアドレスの双方とも変わらないっていうのが、いったん繋がったら、それはずっと固定だというのがあったんですけれども。それをノートパソコンとかで繋ぐつど変わるというのはあったけども、一度繋がった時に繋ぎっぱなしで変わるという。たとえばWi-Fiからセルラーで、同じセルラーでも、たとえばセルラー会社AからBというのはまだそんな想定してなかったんですよね。今、そういうのがむしろ当たり前じゃないですか。

山路:iPhoneの最初の頃って、携帯電話網からWi-Fiの切り替えとか、その時によく切れてたような気がする、その頃はまだモバイルに対応したインターネットにはなってなかったという、

小飼:今でも基本の部分っていうのはなってないというのか、HTTP2とかであれば、それができるんだけどという、そんな感じですね。

山路:インターネット生きてるわって感じしますね、つくづく。

小飼:インターネットも、もう一つ想定してなかったのがおま国。そう、インターネットにつながっていればどこも一緒だよっていうのが最初の理念だったんですけれども、本当に金盾の内側なのかとか。国内のかっていう。

山路:金盾みたいなものとかっていうのは、新しい技術を持って、既存のインターネット関係のプロトコルを使って実現はしてるわけですよね、金盾みたいなものも。

小飼:もちろん。

山路:だけど、中か内かどうかということでどうにかするみたいなことでまた、

小飼:理念としてはオープンがデフォなんですよ。ファイアウォールというのは後付けなんです。

山路:それにしてもまぁ本当に危ういものの上に私らは乗っとるなという気が(笑)。

小飼:もともとそうだったといえば、そうだったわけですよね。

山路:なんかいい加減だからどうにかなっているのかなという気もするし、ガチッとしたプロトコルが決めてあったとしたら、

小飼:それはもうその通り、

山路:本当にやったら、何か誰かがシクったら、もう本当に復旧不能みたいなことになってたかもしれないわけですもんね。

小飼:ただ、それはどんなものでもガシッとしてたらダメだっていうものではなくて、そんなのいくら緩くてもいいというものもあれば、ガシッとしてなければダメだっていうものもあって。

山路:橋とかは、土木とかはそうですけどね(笑)、

小飼:それのたぶんガシッとしてなければダメの代表っていうのはもう、単位ですよね。

山路:そっちに行きますか。

小飼:時間の長さであり、長さの単位であり、こういうものはガシッとしなければダメで。もっとガシッとしようというので、今の時間の単位というのはセシウムの出す電波の周波数を元にしてて、マイクロ波単位なんですよね。100億分の1秒単位ではないんです。それよりもゆるんですね。91億の1ぐらいなんですよね。でも、一挙に150兆にしようという(笑)、

山路:光格子時計?

小飼:光格子時計。をもう秒の単位しようというのがもう始まってるらしくて。

山路:ファイルシステムもナノ秒単位はなくなってくるのかもしれないですね、そのうち。

小飼:ナノ秒でも遅すぎるでしょうね。

山路:いやいや、恐ろしい。

小飼:というのか、

「重力場によって変わってくるということ?」(コメント)

小飼:ましてや宇宙インターネットとかっていうふうに言ったら、軌道上の時間と地上の時間っていうのは明らかに違うわけですよね、もうGPSはちゃんとキャリブレーションしてあります。軌道上のほうが少しだけ遅くなる。

山路:宇宙インターネット、テーマにしたSFもうすでに書いてる人はいそうな気にしますね。

小飼:ただ今度こそ冷却問題を扱ってほしい。冷却問題というのは『2001年 宇宙の旅』でも、この番組でも何度か話している通り、シカトされたんですよね。翼に見えちゃう、

山路:ディスカバリー号の放熱版ということですよね。

小飼:そうそうそう、

山路:しかしそれでちょっと最近気になったのがNVIDIA、あるじゃないですか、宇宙データセンターみたいな、弾さんが冷却どうなんよと言ってる。あれ、11月にもう衛星打ち上げるらしいですよね、AI、実験レベルですけど、AI搭載衛星を。

小飼:いや、だからそんなの持ち上げるの、簡単で。チップ1個乗っけといたやつをポンと打ち上げれば。で、アルファ線でおしまいとかっていうのはオチかもしれないけど。

山路:もう一つ、Googleがまたこの宇宙データセンターに関するサンキャッチャー計画みたいなことを、太陽電池搭載型の、なんかそういう宇宙データセンター、

小飼:全部冷却のことごまかしてる、

山路:いちおうこのサンキャッチャー計画に関しては、冷却に関しては重大な課題とは認識してると書いてる(笑)、

小飼:だからごまかしてるじゃん、

山路:しかしこれって素人目からすると、こんなビッグテックの頭の良さそうな人がそんなこと気づかないの? みたいなことあるんですけど、そんなことってあり得るんでしょうか? そんな大きな見落としが、このわざわざ衛星ロケットで打ち上げようという人たちが、そんな単純なところを見落としているってこと、

小飼:けっこうある、そういうものって、

山路:そうか(笑)、

小飼:そういうものは全部見落とさないんだったら、Google、今ごろ世界のSNSというのはもうGoogle+になっている、

山路:あはははは、そこでGoogleのディスるところに出てくるのがGoogle+ってのがいいですよね(笑)。じゃ、ちょっとSNSの話が出たからってわけではないんですけど、最近のXの新機能、話題になってるそうじゃないですかと。Xの新機能で、ユーザーがどの場所から主に利用してるのかっていう、ユーザーの所在地というか、正確な位置じゃないんですけど、どの国にいるとか。そんなのが明らかになって。

小飼:明らかになっているようで、ぜんぜん明らかになってない、

山路:違うことも多いみたいなことらしいんですけどね(笑)、NHKが、

小飼:工作員、バレてないのもあるから。

山路:MAGAの関係者っていうのが、ほとんどロシアからじゃねえか、みたいなこととか(笑)、これってこの影響ってどう見ます? 仮にじゃあこの所在地が正確だったとしましょう、それの場合、

小飼:いや、でもぜんぜん見てないじゃん、そういうところを見ればさ、明らかなことで、そのままデマ流すじゃん、明らかにさ、ちょっと見ればデマだってわかるのを。

山路:その所在地とかはXが見られるようにしたところで、あんまり変わんねえだろうと、

小飼:いや焼け石に水だろうと。

山路:(笑)そうですか。あとそのSNSで言うんだったら、オーストラリアがとうとうSNSの16歳未満利用の閉鎖を始めるみたいで、それに先立ってインスタとかFacebookがアカウント閉鎖なんかをユーザーに通知するようになってきているって話なんですけど。

小飼:ちゃんとあれなんだ、コンプライするんだ、SNS各社は。まぁでもそうだよな、たとえTwitterといえども、ドイツでナチスを称揚するようなコンテンツというのはバンするわけで、

山路:弾さん相変わらずペアレンタルコントロール否定派じゃないですか、このSNSの16歳未満禁止のやつが、前にも取り上げましたけど、いざ実際に施行するとなるとなんかでかい影響あると思います?

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2025年11月04日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2025年11月25日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2025/11/04配信のハイライト

  • 「ライブ翻訳レビュー」と「外国語はむしろ読み書きのほうが大事」
  • 「ビッグテックの決算」と「NVIDIAの戦略」
  • EVアンチと「酸っぱいぶどう」
  • 「ビル・ゲイツと気候変動」と視聴者質問「人工精子」
  • 「プーチンは核を使えない」と「SSRの国は?」
  • 「スペインのメキシコの歴史問題」と「銀座のママみたいな総理大臣」

「ライブ翻訳レビュー」と「外国語はむしろ読み書きのほうが大事」

山路:今日iPhoneとかiPadとかのOSのアップデートあったじゃないですか、弾さん、アップデートしました?

小飼:しました、言われて。これがでかいんですよね、

山路:そうそう、ライブ翻訳という機能がiOS26で入ったんですけれども、このiOS26.1から、それが日本語対応したという。で、このライブ翻訳、要は翻訳こんにゃくですよね。どうなるかというのを、弾さん英語ペラペラ喋るから、それで試してみるかなと。AirPods Proをこんな感じでつけてですね、じゃあちょっとiPhoneの画面を共有しましょうかね。このリファレンスモードと。じゃあ行きますか。行ってるかな、あれ、なんだろう。あれ、さっきまでうまく行っていたのに、リアルタイムデモで失敗するというIT起業家のような(笑)、

小飼:もう一度、

山路:あ、行った。私のほうは日本語で話して、

小飼:なんかAirPodsにつながってるのか、

スタッフ:じゃあ、せっかくなんで達也さん、これのライブ翻訳機能でどんなことができるのか、がっつり説明してもらっていいですか?

山路:そうですね。あ、そうか。ここのところでそのまま喋ったら、ちゃんと英語に訳してくれる画面に出るわけだよね。

小飼:あれ、なんで音声があれなんだろうな。ちょっと待ってね。

山路:もう1回AirPods Proを外してはめ直してみては?

小飼:それやったんだけどね、

山路:このライブ翻訳機能、リアルタイムで翻訳ができるんですけれども、AirPods Proと組み合わせることで、AirPodsってビームフォーミング機能っていうのがあるのかな、要は対象、頭を向けている方向の人にフォーカスして音を聞き取るみたいなことができるようになっている、

小飼:でもおかしいな、明らかにAirPodsは機能してるんだけど、再生できてないな、これ。

山路:すいません、これまだライブ翻訳の機能がベータ版だからなのかな。

小飼:わかった、こいつが奪ってる、

山路:なるほどね、

小飼:あえて閉めて。今度来たね、今度来たね。Macに取られてやがった。

山路:でも、なんか弾さんが話してることが私のAirPodsには認識されてないんですよね、音が。これ、本当は弾さんが話していることを相手方の発言として認識してちょっと出るんですけれども。ちょっともう1回、私の方っほうもやり直しますね。では、よろしくどうぞ。あ、いたいた! じゃあ私はとりあえず日本語で話しますので、弾さんなんか英語で話してください。

小飼:OK、You start(画面:わかった、やめた), I didn’t say, I said you start(画面:私はあなたにやめろとは言わなかった). You suck a listening(画面:あなたは最悪です).

山路:かなり、喧嘩になりそうな会話になってますけどね(笑)。

小飼:喧嘩になりそうな会話というよりも、これの翻訳機能がアホなんです。ちゃんと聞き取りができてない。

山路:やっぱり日常会話のところ、聞き取りっていうのが難しいところはありますね。家でCNNのニュースで試してみたんですよ。それ、かなりいい感じに訳してはくれたんですけれども、さすがに日常の非定型なこういう文章ってなかなか訳しづらいものなのかもしれないですね(笑)。

小飼:Well, my English doesn’t suck that much。オーケー、

山路:じゃあ、とりあえずこんなところで。これ以上やると、なんかボロが(笑)、ライブ翻訳ディスりまくる話になっちゃいそうな。

スタッフ:でも、達也さんの文字起こしは正確ですよね、喋った言葉をちゃんと聞きとってますよね。

山路:これ、一つこのライブ翻訳擁護するとするならば、日本語と英語ではかなり語順が違うから、たぶんリアルタイム翻訳のところのバッファがたまりすぎるみたいなことはあんのかなと思いました。そこのところでお互いに言うじゃないですか、そういうことのやつのズレが大きくなってくる、処理がたまってズレが大きくなってくるのかもしれないなと思いましたね。

小飼:えーとね、そうじゃない、そのはるか手前、

山路:はるか手前(笑)、

小飼:はるか手前に元言語をきちっと聞き取ってない、僕が英語で話してもその英語をきちっと聞き取れてない、

山路:日本語のほうの認識はわりとよくなかったですか?

小飼:だから日本語のほうが音素数が少ないので、そう、日本語は変換ミスが大変で、あと語順問題もあるんだけども。英語の場合、一番後ろの子音をかなり聞き損ねてる、今やってみた感じでは。

山路:なんか今YouTubeとかなんかの自動音声認識なんかでも、英語のほうの語はかなり認識率が高いような気がするんだけども。AppleのSiriなんかでも、英語の認識わりと良かったような気がしたんですけどね。

小飼:ニュースアンカーなんかが読み上げてるようなやつというのは、それはうまくいくことが多いです。

山路:まあそりゃそうだわな(笑)。思ったよりはうまくいかなかったけれども、これがもうちょっとブラッシュアップされたら、もうちょっとインバウンド需要の多い業種ではけっこう助かるかもしれないですよね。

小飼:Losing is not an option.

山路:(笑)山本由伸のセリフより、みたいな。

小飼:でも、あれはなんかすごいというのか、負けるわけにはいかないっていうのは、普通の人が普通に言うセリフですよね。だから英語だとWe mustn’t loseとかWe can not afford to loseとか、その程度っていうとなんだけど、

山路:普通なコメントですよね。

小飼:個人的な自分を、あるいはせいぜい自分たち、選手同士を鼓舞するセリフだったはずなのが、Losing isn’t an optionっていうのは、ぜんぜん立場が違う人のセリフなんですよ。ボスのセリフなんです。

山路:選択権のあるというか、主導権を持った人間の。

小飼:だからあの場であれば、ロバーツ監督が言うのであれば、それはありかなというセリフなんだけども、いつの間にか、山本さんのセリフということにされて(笑)、ちなみに翻訳者の人はそういうふうには言ってないらしいですね。ちゃんとインタビューの記録とかもあって、その時点ではそういうセリフが出てなかったんですけど、

山路:ある意味SNSで生まれた名言という、名訳というのか、

小飼:ソーシャルメディアの中で出てきて、Tシャツにされて(笑)、なんというビッグマウスなんだと、要するに本人が言ってないことを言ったことにされちゃうというのだけれども、何がすごかったかって言ったら、その後、また勝ったわけじゃないか。勝って、凱旋パレードして、スピーチの順番が回ってきた時に、英語で本人の口で言い直したというね(笑)。これはすごい。

山路:オフィシャルな言葉になっちゃったんだ。

小飼:だからもう本人の決め台詞になった、これで。これすごいよ。大谷さんから持ってった感じがするね。

山路:これってやっぱり台詞を日本人が言ってる面白さみたいなものもあるんですか? そういうことっていうのは。

小飼:というよりも、翻訳者を普段挟んでますよね。日本のMLBプレイヤーというのは、大抵の場合。かなり自分自身が流暢に英語を話せる場合でも、そうしてますよね。特徴としては。だから、要するにロストイントランスレーションという状態が起こりやすいわけです。

山路:なんかニュアンスが漏れちゃう、こぼれちゃうみたいな。

小飼:あるいはもう大言壮語したことになってしまうというね。で、それを本人が引き取ったっていうのが非常に面白いというのか。いや、だから翻訳者をつけるっていうのは確かに日本のプレイヤーズの特徴ですね。他の国からもけっこう来てるじゃないですか、特にラテンアメリカからはけっこう来てて、スペイン語がネイティブランゲージだっていう人もけっこういるわけじゃないですか。そうだ、ドジャースだとあれかな、ロハス選手がベネズエラ出身で。本当にスペイン語なまりの英語を話してますけど、でも特に通訳はつけてないわけじゃないですか。

山路:まぁスペイン語と英語近いっちゃ近いですからね。

小飼:まあね。

山路:なんかよく知ってる地域の言葉でもありますしね、アメリカ人とメキシコ人ってめちゃめちゃ、

小飼:でも最近は韓国の選手も来て、彼らは翻訳者使ってる?

山路:そう言われてみるとそうか、そのところでやっぱりなんか日本人の英語苦手意識が出てるのかな、

小飼:苦手意識じゃなくて実際に苦手なわけですよ、難しいわけですよ、でも翻訳者がいても、実際にプレーしてるわけじゃないですか。だから英語よりも大事なものがあるっていうのが、何重にも面白かった。僕は本当にベースボールってすごい嫌いというよりも苦手で、日本で一番人気のスポーツですよね。テレビのチャンネルの占有率もすごい高くて、日頃やってる番組がプロ野球中継に奪われるというのは、今だったら考え難いことも知れないですけど、日常だったわけです。で、当然のように嫌いになりました。

山路:私もアニメが野球中継で流れてしまうことが多くて、

小飼:なので僕の野球の知識というのは最近、最近でもないか、『サンキューピッチ』という、

山路:面白いですよね、『ハイパーインフレーション』の方が書いてる新作ですよね、

小飼:たぶんあの阿川先生ぐらいしか知識がないんだけれども(笑)。それでも今回のnot an option騒動というのは。

山路:本当にいろんな意味でグローバルな話題になりましたよね、日本と世界がつながって行き来することの面白さみたいなものもありました。

小飼:あと今の首相の英語はどうよという議論もあるんだけれども、僕は話すべきでないと。

山路:正確なニュアンスが、正確な意味が伝わらないから?

小飼:違う!

山路:どういう意味で?

小飼:ものすごいこなれた言い方をすると、日本で一番偉い人だから。

山路:ほうほうほう、

小飼:習近平は英語話せるんですよ、アメリカにいたこともあるし。本当、切り札なんですよ。普段はいくら話せても、話すべきではないんです。

山路:ほー。ある意味それは自国民に対するアピールでもあるから、っていう、

小飼:そうなんです。でも、じゃあ欧州の首相たちは英語話してるじゃないかと、あれほどフランス語に固執しなきゃいけないはずのマクロンですら、英語話してるじゃないかと言ったら、それはヨーロッパの英語、言語がいろいろありすぎて、しかたなく話してるんですね。

山路:じつはどれも、たとえばフランス語みたいなこと言ったらドイツ語圏の人からみたいなものもあるし、

小飼:EUで足並みを揃えてっていう場合には、悔しいことに英語にしてるっていうのが、

山路:なんかちょっと前まではかなり、外交の場ではフランス語が使われるってことが数十年前はよくありましたけど、それってやっぱりヨーロッパの地位低下でもあるんですかね? フランスの地位低下ってことでもあるんですかね?

小飼:なきにしもあらずかな、いちおうあれフランス語も公用語入ってますね、

山路:つまり外交の場でかなりフランス語が使われてたっていうのがあるじゃないですか、数十年前は。

小飼:どころか、英語の難しめのボキャブラリーってフランス語由来のばっかりですよ、英語由来の言葉よりも、フランス語由来の言葉のほうが多いんだから、これは日本語のボキャブラリーでも漢字のほうが多いっていうのと似たような現象ですよね。

山路:それが外交の場で使われなくなってきたら、英語のほうがやっぱり広まったからでもあるんですかなと、

小飼:そうですね、

山路:結局あまりにも英語が世界標準になっちゃったからっていう、

小飼:のがある。エクストリームな例だと、ベルギーって公用語が二つあるんですよね。オランダ語寄りのワロン語とフラマン語だ。ワロン語とフラマン語なんだけども、それだと国が割れちゃうという理由でブリュッセルの議会は英語で話してる(笑)。

山路:あとちょっと前に見たので、英語がすごい広まった理由の一つとしてアクセント記号もなかったのがでかいんじゃねえの、みたいな議論もあったりとかして(笑)。つまりコンピューター化するときに英語圏の人にとっては、いちいちアクセント記号とかない英語でやることに関する抵抗がめちゃめちゃ少なかった、だけど他のアクセント記号の多い人は、

小飼:それは違うと思うなー、

山路:そうか(笑)、

小飼:やっぱりネットの普及っていうのは大きいと思います。まだネットが、初めての人たちがダイヤルアップでつなぎ始めたぐらいの時ですね、その時は皆さんあまり英語話さなかった。英語で聞くと怒られたもん。ほんとに、たとえば、僕はバチカンで、当時出たてのデジカメをスられたんですが、バチカンというのは、正確にはバチカンから帰ってくるバスの中ですね、混んでたバスの中で見事にスられたんですけれども。それをまず最初に交番で状況を伝えようとして、I got my camera stolen! って言っちゃったら、No English! って、

山路:ええっ、交番で(笑)。

小飼:で、ガイドブックを片手に、片言のイタリア語で、

山路:それはひどいな。

小飼:盗まれましたって言ったら、これは盗難証明が欲しいからどうしたらいいかって言ったら、それを一括してやってるところがあるから、そこに行けというのをホテルのコンシェルジュの人に教わって、それで行った時にはやっと普通に英語でも届けるわけですよ。だから、住所名前、パスポートの番号、どこで盗まれたとかっていうのを、用紙も6カ国語くらいあって、その一つが英語で。当然パスポート見せるわけですけども、いくらパスポート見せても、お前はアメリカ人か、お前はアメリカ人か、

山路:英語話すから(笑)。アホやからな、本当にイタリアの人。こんなこと言うといかんか(笑)。

小飼:そういう状態だったけども、今の欧州人の人はいちおう英語話すようになりましたね。

山路:私もイタリアでそんなノーインググリッシュって言われたら困るな、。“Il conto, per favore”(会計お願いします)ぐらいしか話せないですからね。

小飼:それはすごい。あと”Scusi”(すみません)が言えれば、けっこう。

山路:でも本当、英語のことで関して言うと、やっぱりアメリカ企業がそういう電子化、最初にデジタルを広めちゃったっていうのはやっぱりとにかくデカかったって気がするんだけどな。

小飼:意外と英語化されてないものというのが街の看板で、欧州でいちばん英語流暢に話す人というのはおよそオランダ人かデンマーク人なんですけれども、その話だったらいくらでも、オランダでも看板はオランダ語なので、少し慣れないと読めないんですよね。たとえば国立美術館というのはライクスミュージアムって言うんですけれども、慣れればすぐ読めるんだけど、たとえばオランダ語だとJは「やゆよ」の発音になるんですけど、そういうのを少し知ってないと、その程度でも読めないんです。それでかなり困るのが韓国なんですよね。

山路:どうして?

小飼:ハングルを読めないと、発音もできない、文字が読めない、すぐには。慣れてくるとこれはソウルなんだとか、地下鉄とかは日本語の教示もしてくれるんですよね、その辺は日本の地下鉄とかも似てるんですけど。文字が意外と困る。

山路:合理的に作られているとは聞くから、本気になったらすぐ覚えやすいんじゃないかとは思うんだけど、なかなか手出せてないですね。

小飼:公共交通とかまではいい、駅までは何とか行けるんだけど、町に出てしまうと、もうネイティブスクリプトだけなわけですよね。いきなり牛肉面って、それって石仮面の牛肉版みたいなのかーみたいに思ったりするけど、普通に牛肉が入った麺なんですけど。一番中国でありふれた食べ物かもしれないんですけど、日本人が簡体字の「牛肉面(ニューロー麺)」を見ると、卒頭するという。

山路:なるほどね(笑)。

「日本人も数十年後には英語を使わなきゃいけなくなる?」(コメント)

小飼:むしろ読み書きのほうが大事になってくるんじゃないかなというふうに思ってます。看板に英語がないっていうのはこれはもちろん日本も同様の状況なので。だからといって、全部英語化する必要とかっていうのは僕はないと思います。それくらいやっぱり合わせてくれよというのはあります。やっぱり要所要所で英語というのか、ローマ字表記の部分っていうのも設けてほしいなと。後の部分っていうのは、スマホが解決してくれる、

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2025年10月28日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2025年11月25日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2025/10/28配信のハイライト

  • 「ワールドシリーズ延長18回」と「円が弱すぎる」
  • 「日本の衰退と飛躍、防衛力」と「ウナギ規制と魚類の養殖」
  • 「クマ対自衛隊」と「法の無知につけこむサービス」
  • 「芸術家向けベーシックインカム」と「霊長類の若返り研究」
  • 「ドナーブタの移植医療」と「Googleの量子アルゴリズム発表」
  • 「卵を納豆状にするカメムシ」と「軌道データセンターと冷却問題」

「ワールドシリーズ延長18回」と「円が弱すぎる」

山路:今ちょっとこのニコニコのほうでコメント機能に障害、これちょっとどういう状況かわからないんですけど、こっちからなぜか運営のコメントが出せなくなってるんですよね(笑)。これどういう状況か、私たちも初めての状況でよくわからない状態なので、いつも出せるリンクが出せなくなっちゃったということをご了承いただきたいということなんですが。まず、最初話題になっているのがワールドシリーズがすごかったって、私ここ2、3時間くらい全然ニュース見れてなかったんですけど、なんかすごかったんですか?

小飼:延長18回(笑)、

山路:ドジャース対ブルージェイズ。延長18回、2回やったような感じじゃないですか(笑)、

小飼:2回やったっていうことですね、

山路:結局どっち勝ったんですか?

小飼:ドジャースが勝ったみたいです。

山路:また大谷が打って勝ったみたいな?

小飼:大谷が打たせてもらえなくなった、延長回は。そこもちょっとしたニュースになってて。一般回っていう言い方が正しいのか、要するに9回より先の回ね、2塁打、本塁打、2塁打、本塁打みたいな。

山路:また雑なシナリオに従って(笑)。水島新司先生も激怒ですよね(笑)。

小飼:なんだけれども、そこまで大谷に打たれたにもかかわらず、同点で延長戦に入って。野球というのは延長戦に入ったら、いくらでも続けようと思えば続くルールになってるわけですよ。

山路:勝ち越さない限り、

小飼:そうそうそう。勝ち越しイニングが出るまではもう延々とやり続けて、少なくとも今のMLBのルールがそれ、なくて。ちょくちょく延長回のエピソードが出てくるんですけど、18回ってなんだよ(笑)。

山路:昔の甲子園とかでそういうのを聞いたことありますけどね(笑)。

小飼:たぶん他の競技であれば、もっと先に打ち切るための仕組みを作ると思うんですよね。たいていの競技は。だから、そういうのが延長しすぎないためのタイブレクルールというのがあるわけですよ。どうしても勝負がつかなかった場合には、一番有名なのはサッカーのPKですよね。そういうのないんですよね。

山路:珍しかったってことはあるんですかね、

小飼:珍しかった、

山路:あんまり問題にならなかったぐらいには。

小飼:大抵は9回で決着がつくっていうのが。

山路:しかし本当に、どっちもご苦労さんでしたって感じですよね。

小飼:いやいや本当にですよ。僕は延長に入ったっていった時点で、ブルージェイズ頑張れ(笑)。

山路:ピッチャーとか半端ない数、継投した、

小飼:全員使い潰して、最後は山本がもう一度投げるみたいな(笑)、

山路:だって前、先発してませんでした?

小飼:そうですよ、

山路:ついこの間、なんかやってたような、

小飼:丸々一周したてたところに、キャプテンって言っていいんでしょうね、フリーマン選手がサヨナラホームランを打って試合終了したみたいですけれども(笑)。そこまで頑張れたっていうのがやっぱりすごいことだし、

山路:ブルージェイズが、

小飼:ブルージェイズも。やっぱりそこまで頑張らせるルールがあるっていうのが、お互いにかわいそうだし。そう、ベースボールのルールの欠陥がまたここで露わになったというね。

山路:なるほどね。

小飼:延長18回ってじつは調べてみると2018年にもあって(笑)、

山路:なんだ、あったんですね、割と最近に。

小飼:さすがにルールいじれよ、翌日も試合あるじゃんっていう。中休みがあるんだったらいいんですよ。さすがにサッカーは翌日にすぐ試合させるっていうのはありえないですよね。たいてい3日ぐらいは置きますよね。でも、ベースボールというのは本当に基本、毎日やるものなので、移動日を除いて。

山路:しかし6時間の試合ってクリケットみたいですね。

小飼:クリケットはこんなもんじゃないらしいです。というか、クリケットがあまりに冗長なので、別の競技にしちゃえっていうのが確かベースボールの発端だったはずです。

山路:クリケットとか、数日に渡ることがあるみたいなことは聞きますもんね(笑)。

小飼:意外とあれなんですよね、(クリケットは)競技人口も競技国も多いんですよね。

山路:しかし、なかなか珍事というか面白い、話題に事欠かないですね、ワールドシリーズ。

小飼:でもブルージェイズすごいですよ。大谷だけに、今回もやっぱり大谷が半分ぐらい点を取ってらっしゃる。

山路:またか(笑)。

小飼:またか。いや、でもそれでも引き分けだったんですよ。9回の時点で。そこはブリュワーズの時と違いましたね。ブリュワーズの時はもう本当に大谷無双で、もう誰も何も手を出せなかったんですけれども。

山路:しかしなんていうか、メジャーリーガーの中でそこまで手が出せない選手が出てくるっていうのもちょっとびっくりですよね、しかも日本から。どうしたことやらというか、

小飼:なのに、ピッチャー全部使い潰すような試合やってるわけですよね(笑)。だって前回は山本一人で完投してるわけで(笑)、

山路:ですよね、本当何が起こるかわからないもんだな、プロの試合っていうのは。

小飼:でもね、やっぱり18回やらせちゃいけないと思うよ。アメリカ大陸って広いじゃないですか。当然、時差があるわけです、試合やってるところと実際に観客が見てるところと。東海岸の人とか、もう日が暮れてる、日が変わってるんですよね。あれは本当にウケた。

山路:See you tomorrowじゃなくなったという、

小飼:See you tomorrowというのに、Tomorrowをストライクスルーして、See you laterに、

山路:へええ、面白い(笑)。じゃあちょっとアメリカ絡みの話でもう一つといえば、あいつが来てるらしいじゃないですか。

小飼:あいつって誰よ、

山路:トランプ。

小飼:そうか、でもそういえば首都高特別警備うんぬんみたいなやつが出てたっちゃ出てたね。近所迷惑だね。

山路:何がどうっていうことでもないんですけど、トランプのことを言ったのはちょっと記事でおかしかったのがTACO、Trump Always Chickens Out、

小飼:要するにいつもビビって引いちゃうというね、のを略してTACOって言うんですよね、TACOでタコです。

山路:とある新聞記事で、トランプ、結局言ったことやらねえじゃんっていうことが非常に多いらしくて。

小飼:いつものことだ、

山路:投資家、トランプが言ったことに関してやらないっていうふうなことを踏んで賭けると、

小飼:TACOを前提にして、なるほどね、

山路:そっちのほうが、賭けたほうが普通の株式に賭けるよりも全然リターン率が高いっていう、

小飼:なるほど。TACOショートか、

山路:TACOショートっていう(笑)、

小飼:なるほどな、それいい視点だと、

山路:ただしかしこれ、トランプのやってることってどうもインサイダー疑惑がつきまとってしょうがない気がするんですけど、

小飼:でも、あまりに底が浅いじゃん。インサイダーというには本当にあまりショボいというのか。アメリカ人が知的に退行しまくって、要するに国民のマジョリティがケーキを3分割できなくなるくらい退行してっていう映画があったけれども。なんかそれがリアルになってきてるんですよね(笑)。同じ我田引水をするにも、もう少し小狡いやつだとは思ったけど、いや、でもさすがカジノを破産させたやつ、

山路:カジノね、そのカジノの胴元なのに破産しちゃったっていう、

小飼:そうそうそう、儲かるしかないものなんですよ、あれは。どうやって破産させたのかっていうのはね。

山路:もう一つ金に絡んだ話題としてはですね、ちょっと金に絡むというと語弊があるのかもしれないけど、日本のGDP、2030年にはイギリスに抜かれて6位になるということが発表されまして。

小飼:それはダメだねっていうのか、ポンド強すぎないか?

山路:ああ、そっちの話なの。

小飼:そっちの話になる。

山路:これ円が弱すぎんじゃない?

小飼:円が弱すぎるのよ。要は円が弱すぎるっていうことなんだけれども。

山路:これはつまり、なんていうんですか、実際の国の実力以上に下に出てるっていうこと?

小飼:そういうことです。だからね、ドイツとトントンっていうのはまぁそれはしょうがないところはあるなっていうのか、ドイツは本当に一国だけじゃなくて、要はEUの筆頭じゃないですか。仲間がいっぱいいるんです。だからイギリスが日本よりもGDPで上に来るっていうのは、それはあらゆる点で間違っている。それとは別に、インドが日本を抜くっていうのはあるじゃないですか、これは健全なんですよ。

山路:結局豊かになるべきだしっていう、貧しい国は。

小飼:そうです、人口が日本の12倍か、ある国のGDPが日本よりも下というのはこれはむしろまずい。そういう状態であってはまずい。

山路:イギリスってむしろ、日本と同じように衰退途上国と言われる国の中で、みたいなところもありますわな。

小飼:はあるけれども、頑張ってる、再エネは頑張ってる、

山路:再エネ、風力発電とかで、

小飼:特に海上風力とかは本当にすごい頑張ってて。イギリスが大国ではなくなってしまったという証拠もいっぱいあって。頑張って空母2隻作ったじゃないですか、両方とも日本に来てます。

山路:最近話題になりましたね。

小飼:あれはものすごい無理してるんです。

山路:空母って単体作るだけじゃなくて、全体として重要なわけですよね、

小飼:人もいっぱいいるわけです。だいたい2500人ぐらいなのかな、イギリスの空母の場合は。

山路:交代もいるわけですしね、

小飼:その通りです。もちろん空母というのは単体では脆弱なものなので、まるっと護衛艦隊がいるんです。維持費用というのもかかりますし。イギリスは2隻で実質、普段稼働しているのはそのうちの半分なわけです。

山路:アメリカ11ですからね(笑)。

小飼:それを12にするって言ってるんですよね。

山路:いちおう削減ということで?

小飼:削減ということではなくて、少し強化しようとしてます。アメリカの空母というのはあれが本当のザ・空母みたいな、

山路:空母打撃群というような意味での、

小飼:そうです。原子力駆動で、マックス90機ぐらい置けてっていうので、桁違いです。日本は護衛艦をやっと空母化できたって言って、そのいずもとかがなんですけど、その2隻を足してもアメリカの本物の空母の半分に及ばないような戦力ですね。

山路:イギリスって無理してるとは言っても、それを今さら削減もできないのではないですかというか、

小飼:そうなんですよ、

山路:よく緊張高まってるというふうに言われるじゃないですか、その中で削減って難しいですよね。

小飼:難しいから、一度はもう、かつては機動部隊と言われてたんですけど、これやめるって言ってたんですよね。もううちではまかないきれないからっていうので、じつはフォークランド紛争が起こったっていうのはまさにその時期だったんですよ。その時は本当に空母がものすごい役に立つというのはわかったので(笑)。やっぱり持っとかなければいけないなっていう。

山路:軍縮って難しいっすな、しかしつくづく。

小飼:本当にね、した途端に、

山路:必要になったりとかもする(笑)、

小飼:本当に「平和の配当」って一体何だったんだろうなっていうのは考えますね。

山路:これ、イギリスと日本のことで言うと、先に日本の国力に見合わないほど、つまり円が安くなってるっていうことだったわけじゃないですか、

小飼:そういうことです、

山路:これって金利政策が結局良くないの? それとも国力が、

小飼:円安がっていうことですよね、

山路:だけどつまり単純に、そこで円高方向に行ったらええ、というもんでもないのではというか、

小飼:やっぱりそれは為政者が悪い。

山路:円高に舵切るぞって腹をくくったほうがいいということ?

小飼:腹をくくってでも円高方向、ただ円高方向にする一番簡単な方法っていうのは利上げなんだけども、そうすると日本の不動産業者の皆さんというのはみんなクビになっちゃう、

山路:ああ。つまり円安とか放置しといたら物価とかなんかもどんどん高くなっていくじゃないですか、

小飼:今は本当に、昔は円安というのは一過的な現象なので、その時は赤字を引っかぶってでも物の値段っていうのはそのままにしておこう、だったんだけど、今は本当にストレートに反映させるから。

山路:これ、なんかでもどうすりゃいいのって感じしません? 弾さんだったらもう円高にする?

小飼:要は、(僕が)日本の為政者だったら? それが国民にとって一番いいことだけれども、じゃあ今の政府は国民の方向いてるかって言ったら、ねえ。お母様の方向いてんじゃない?

山路:お母様(笑)、

小飼:お母様の方向いてんじゃない?

「インフレだと選挙に勝てないよな、普通」(コメント)

小飼:ねえ、

山路:ただなんか明らかにインフレに向かって加速する方向に向かってる気はするんですけれども、

小飼:一番タチが悪いやつです、

山路:スタグフレーションというやつで、

小飼:スタグフレーションですね。

山路:いやー、怖え怖え。

「日本の衰退と飛躍、防衛力」と「ウナギ規制と魚類の養殖」

小飼:他人事じゃないよ(笑)。いや、でも面白いことに日本の「失われた30年」というのは、日本的個性が世界にガンガン認められてった30年でもあるんです、だから個人としての日本人にとっては飛躍の30年だったんですよね。

山路:大谷に象徴されるような、

小飼:そうそうそう、スケートを見ても羽生とかね。そう、だから傑出した個人がちゃんと日本の外で認められていた30年でもあるんです。でも、こういったことっていうのは歴史でもよくあるんですよね。経済が衰退する一方で、芸術がガンガン認められていたっていう、イタリアがそうじゃん。

山路:なるほど、なるほど。ある意味ギリシャとかもそういうところはあったかな、古代ギリシャなんか、

小飼:そうです、

山路:すごい尊敬はされるけど(笑)、実質的な力はないみたいな感じの。

小飼:いや、でもまだ実質的な力そこまで衰えてないんですよ。意外というのか、本当にもう雑な腕力、別の言い方は武力でもけっこう日本、ヤバい国だというのが。

山路:軍事費で、

小飼:軍事費だけではなくて、オーストラリアのフリゲートも、

山路:ああ、そういうことね、武器輸出国になりつつあるという意味で。

小飼:いや、一気になったの。フリゲートのフロティラというのは、要するに船を輸出するというのではなくて、艦隊を輸出してるっていう規模なので。あれはなかなかびっくりですよ。

山路:なるほどなるほど。なんか報道だと本当に船をちょっと作ってみたいな感じだけども、艦隊と考えると確かに。

小飼:トランプ来てるけど、下手するとアメリカの軍のフリゲートもこっちに来るかもしれない。というのも、アメリカもフリゲートを作ることにしたんですよ。今のアメリカの海軍の主力というのはそれよりも高額なイージス駆逐艦なわけですよね、アーレイ・バーク級なんですよね。でもそれよりも安くて、普通の海にも出ていける、航行できるという船というのをちゃんと作ると。今からちゃんと作ると間に合わないので、とりあえずイタリアの設計を、船体を持ってきて上に載っける兵装とかっていうのはオリジナルにしようっていうやってた、コンステレーション級っていうんですけど。ところがそれがイージス艦並みの値段になっちゃって、一向に完成しないという状態になってて(笑)。

山路:なんかかなり海軍力って苦労するもんなんですね、整備費、つくづく。

小飼:バカみたいな金食い虫です。

山路:だってその人らもいちおう見積もりはしてたわけじゃないですか、それを専門家の見積もりなんかははるかに超えぐらい高くなっちゃうというのも。

小飼:そこはちょっと謎なんだけどね。なんでフリゲートが1ビリオンダラーを超えちゃうのかっていうのは。ちなみに今はアーレイ・バーク級も2ビリオンダラーします。最初に日本もイージス艦作ろうって言って、アーレイ・バーク級の中身をそのまま持ってきて、船体を作る能力っていうのは日本はずっとあったので、箱というのか、船は日本で作って、上物はアーレイ・バーク級のものを持ってきたっていうのが日本のイージス艦なんですけど。その時に確か一隻1500億円ぐらいして、ものすごい大騒ぎになったんですよね。たかが一隻になんでそれくらいするんだと。今は普通のアーレイ・バーク級が2500億円するので(笑)。さらに原潜を買う買わないっていう話が最近出てるじゃないですか、原潜はさらにその倍します(笑)。原潜一隻買うと、イージス艦が2隻作れなくなって、もがみ級が4、5隻作れなくなるんですよ(笑)。

山路:しかし、これまでそういうところでずいぶん日本っていろいろ安く上げてきたんだなって感じしますね。

小飼:じつはね、

山路:防衛力をアウトソーシングするっていうのは、そんなにお得なんだみたいな感じもしちゃう。それを結局、自前でやらなければならないとなったら、それはまぁいろんなものが圧迫される、

小飼:(アメリカが)やってくれなくなりそうでしょ。ウクライナにはもうドネツクとルハンスクは諦めろって言ってるわけですよ。

山路:いやー怖い怖い。

小飼:自前でやるって言ったら、本当に底なしにお金がかかるわけですよね。

山路:もう平和万歳ですな、つくづく。

小飼:本当に、

山路:コスパが悪すぎる、戦争は。じゃあちょっとまた国際絡みの話ではあるんですけど、ウナギ規制。全種を対象にした規制をやらないといけないよねっていうことを、国際的なところで圧力が高まってる。やっぱり弾さんもウナギは少々食えなくなっても規制はしたほうがいい?

 
404 SPAM Not Found

小飼弾の、小飼弾による、購読者のためのメルマガ

著者イメージ

小飼弾

http://j.mp/dankogai

http://blog.livedoor.jp/dankogai/
メール配信:ありサンプル記事更新頻度:不定期※メール配信はチャンネルの月額会員限定です

月別アーカイブ


タグ